みなさん。こんにちは。
ご無沙汰しております。HSPセラピープログラムを作成し終えてホッとして、一休みしていました。
お陰様で反響を頂き、「人との関わりが楽になった。」「自分で気持ちを楽にすることができた。」など、
幾つかのご感想を頂きました。また改めてシェアしたいと思います。ありがとうございます。
自宅で一人で何度でもセラピーをできるという点がHSPの皆様には合っているようですね。
さて、今日はセラピー(心理療法)ではありませんが、普段意識するだけで心を楽に過ごせる方法をご紹介したいと思います。
最近私は「7つの習慣」という自己啓発書を使って勉強会を主催しているのですが、その本の中にある重要なテーマの1つが、
・刺激と反応の間にはスペースがある
というものです。
一般的に言えば、例えば「人から痛烈に批判される」という刺激を受けると、「傷ついて落ち込む」という反応が起こります。
その結果「一生懸命やったのに、なんでそんな酷いこと言うんだろう…。」と考えたり、「一生懸命やったのに、どうせ私は能力が無いんだ…。」と落ち込んだり、いずれにせよ自分は被害者だというポジションにとどまってしまいます。
刺激 → 反応
(批判される) (傷つく)
と、自動的に反応しているわけです。
しかし、刺激と反応の間には大きなスペースがあり、そこにあなたの自由があると「7つの習慣」のコヴィー博士は言うのです。
刺激 → スペース → 反応
被害者の反応以外にも、そのスペースには沢山の選択肢があり、あなたにはそれを選ぶ自由があるのです。
普通はまず、そのこと自体に気付きません。
何かが起こる→それによって自分が反応する。
そこに選択できる自由があるなどと考えもしないのです。
でもそうなると、自分は反応させられるだけですから、主体的に人生を作っていく力など無いに等しいということになりますね。
でも、実はその刺激と反応の間にはとてつもなく大きな自由がある。
これは心理の世界では認知行動療法の主張と重なります。
そのスペースにある自由に気づき、想像力を発揮して選択肢を増やし、主体的に選択して行動を起こすことで、自分を被害者ではなく人生の創造者へと変えていくことができるのです。
とは言っても、もちろん簡単なことではありません。
スペースに気づき、自由と選択を選びとるには、最初は訓練が必要です。
でも意識してトレーニングを積んで、馴れてくると確実に身に付いてくるのも事実です。
誰かの発言や振る舞いなどに「いらっ!」とすることが少なくなってきたと、ワークショップの参加者もおっしゃいます。
チャレンジしてみましょう
それでは少し考えてみましょう。
ここ数日の自分の行動や反応を振り返ってみて、何かの刺激に対して自動的に望まない反応をしている点はないでしょうか?
自分には選択の自由が無いと思って、勝手に被害者ポジションになっている点はないでしょうか?
・パートナーにお願いされた(刺激)ことで「めんどくさ」っと思って不機嫌な対応(反応)をしてしまった。
・部下のミス(刺激)にとっさに怒って(反応)しまった。
・満員電車(刺激)の中で心の中で不満(反応)をいだいた。
などなど。
その出来事を客観的に振り返って、刺激と反応の間に大きな自由と、たくさんの選択肢があるとしたらそれはどんな選択肢でしょうか?
それを選んでいたら、あなたのその後の反応はどう変わっていたでしょうか?
少し考えてみてください。
HSPに重要な選択のスキル
HSPである私たちは、外界の強い刺激に翻弄されがちです。
しかし、「人間は主体的に行動し、主体的に選択している時は強い」という大原則があります。
私達は、選択することで刺激の影響を受けずに主体的に人生を作っていくことができるのです。
今日からやっていただきたいのは、自動的な反応に気づいてストップして、一呼吸を置くことです。
そして「反応は選ぶことができる。」と心の中で唱えてください。
こうしてまずは、刺激と反応の間にあるスペースを体験する練習をしましょう。
その後、どんな反応を選んだとしても、それは自分の主体的な選択として責任を持つのです。
そうすることであなたは人生に翻弄される被害者ではなく、創造者としての力を取り戻します。
私たちは主体性の大きさに応じて、そして人生に責任を担う大きさに従ってパワーを取り戻していけるのです。
・朝目を覚まして「あぁ〜、朝かぁ。めんどくさいなぁ〜。」←反応して会社の被害者になっています。
「ストップ!!! 反応は選ぶことができる。」と心で唱えましょう。そして会社に行かない。
会社を辞める自由が自分の中にあるということをしっかり実感して、それでも行くという選択をしようと思ったら、布団から出てください。
・渋滞に巻き込まれて「あ〜イライラするなぁ。付いてないわ〜。」←反応して社会の被害者になっています。
「ストップ!!! 反応は選ぶことができる。」と心で唱えましょう。
そして被害者としてイライラしていることもできるが、この時間をより有効に使う方法がいくつ思いつくか発想してみましょう。
そしてその多くの選択肢の中から自分で納得できるものを選びましょう。
その上で被害者としてイライラしていたいと思ったら、自分の選択として主体的にイライラを楽しんでください。
自分の創りだした体験としてイライラを味わうのです。
より深い理解のために
今日のお話しを更に深く理解するためには、実際の著書「7つの習慣」を読まれることをお勧めします。
第一の習慣(P123)までを読むだけでも構いません。そこで今日お話したテーマに触れています。
本をおすすめしたいのは、ここの読者であるHSPやエンパスの皆さんは、著者の言葉に触れることで、作者であるコヴィー博士の高い精神性の影響を受けられるからです。
本を通じて著者の人格からくるエネルギーに触れることで、より深くこのテーマを理解することができるのです。
この本の「反応は選べる」というテーマを理解するだけで、つらい過去のトラウマを自己解決された方を私は知っています。
これも単に本の中のアイデアだけではなく、コヴィー博士の高い精神性に啓発された結果だと思っています。
皆様にもおすすめします。
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