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HSPが鍛えるべき能力

あなたがもし自分がHSP(過度に敏感な人)だと気づいたら、普通の人以上に自分に対して正直であることを心がける必要があるかもしれません。

HSPが敏感であるというのは、外側の現実に対してだけではありません。

自分の心の内側の不調和に対しても敏感なのです。

例えば、

何が原因がわからないけど気分がすぐれない。

何が原因がわからないけど胸がモヤモヤする。

そんな感覚があったら、それは自分の中の不調和のサインです。

まだ意識化されていない、身体レベル(無意識レベル)のメッセージを意識化するために、しばらくそのモヤモヤとした感覚に意識を向けて、

胸のモヤモヤが何をうったえているのかを感じ取る必要があります。

そうすると気づきます。

さっき友人に送ったメールに僅かな嘘があって、それをモヤモヤと気持ち悪く感じていたのだと。

あるいは帰り際の恋人の言葉に、不安を感じる要素があったのかもしれません。

どちらにせよ、それに気づいたら、実際の行動によって対処するのか、あるいは今後は注意するとして、今は対処しないのかを決断をする必要があります。

決断するとモヤモヤは無くなり、スッキリと解消して、また自分らしい統一された感覚に戻ることができます。

自分の中に偽りもやましさもない、晴れ渡った空のようにすっきりとした感覚でいられるのです。

しかし、それをせずに、そういったモヤモヤを残し続けると、自分の中に騒音が増えていき、ついには自分が何を思っているのか、何を求めているのかさえ分からなくなり、混乱してしまいます。

そして、生きている実感や喜びを感じられ無くなります。

HSP(過度に敏感な人)ではない、タフな人達の中には、自分に嘘を付くことを比較的簡単にやってのけることができる人もいます。

彼らは外側の人間関係や環境に対してタフなだけではなく、自分の内側に対してもタフなのです。

ですから、例えば自分が粗悪だと感じている商品でも、それが仕事だと割り切れば、セールスして売ってくることもできます。

でもHSPがそれをすると、途端に良心の呵責によって内臓がざわめき始めます。

それでも我慢してその仕事を続けていると、やがては体を壊してしまうことでしょう。

HSPにとって、自分の内面に正直でいることは、何より大切なライフスキルなのです。

そして、自分の内面に正直でいるためには、まず自分の内面の声を聞くスキルを身につける必要があります。

自分の内面の声を聞くスキル。

これは学校では教えてもらえません。

自分で意識的に訓練していくしか無いのです。

感情読解能力を身につける

例えば、先の例のように、胸にモヤモヤがあった時に、あなたはしっかりとその感覚の正直な声を読み取れるでしょうか。

モヤモヤが気持ち悪いから、そのままお酒を飲んでごまかしたり、寝て忘れたりして終わりにしていませんか?

このモヤモヤとした感覚は、フェルトセンスと呼ばれるものです。

フェルトセンス=意味のある感覚、です。

つまり、そのモヤモヤは何かしらの意味やメッセージとして主張しているわけですが、まだ意識の上で理解されたり言葉をつけたりはされていない状態なのです。

これに言葉をつけて、自分の無意識の声、感情、本心に気づいていく能力。

この能力を感情読解能力といいます。

HSPならではの武器とは

HSPの人達にとってこの感情読解能力は、一生にわたって磨いていく必要がある能力だと、私は考えています。

その理由は2つあります。

1つは、先に挙げたように、自分の内面に敏感なHSPが内面を不調和にしてしまうと、そもそもの幸福感も安心感も得られないからです。

幸せを感じるために必要というわけです。

そしてもう一点は、

HSPにとってこの能力こそが、仕事として社会貢献できる能力へとつながる武器となるからです。

HSPならではの才能。

HSPの強み。

になるのです。

例え話しをしましょう。

あるカフェの経営者がお店が繁盛していないことに悩んでいたとします。

でもその経営者は何が問題なのかわからない。

でも、感情読解能力を磨き上げたHSPのあなたが、その店に行って、自分の身体の声(フェルトセンス)に意識を向けると、

この店の入り口に警戒心を感じたり、壁紙の色と、テーブル同士の距離に違和感を感じていることがすぐにわかります。

普通の人が感知し得ない無意識レベルの問題をいとも簡単に言葉にして、アドバイスすることができるのです。

またある時には、

友達が恋人の不可解な態度のことで悩んでいたとします。

HSPであるあなたはその場面を想像して、その恋人の身体の中に入って、自分のフェルトセンスに意識をむけるだけで、その不可解な態度の意味を理解して、つまり相手の本心を理解して、アドバイスすることができるでしょう。

こうした鍛え抜かれた感情読解能力を持つHSPは、普通の人ではできない微細な感覚を使って、

周りの人や社会に貢献し、価値を与えていくことができるのです。

では、どのようにして、その感情読解能力を鍛えて行けばよいのか?

それはまた、おいおいお話ししていきたいと思います。

8 Comments

あずみ

管理人さん、こんにちは。
この内容は、まさに私の性質そのものです・・
仕事では、人の感情やちょっとした変化、言葉の中の真実ではない部分にも気づいてしまうため、とても便利(?)な面があります。
また、どういう話し方で、どういう言葉づかいで、どのように話すと伝わりやすいのかが感覚で分かるので、頼られることも多いです。
そのせいか、小さい頃からずっと人のお世話をしてきた気がします。
それを嫌だとか負担に感じずに、自然にしてこられたのは、きっとHSPでエンパスだからなのですね。

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管理人

あずみさん。
コメントありがとうございます。遅くなってすみません。
あずみさんがまさにそうだったのですね。
私も同じだからとても分かります。
人にどう伝えれば伝わるかが手に取るようにわかるんですね。
とても役立ちますが、人の気持ちがわかりすぎて、強引になにかを進めることは苦手でした。
何事も適材適所ですね。
お互い、その能力を活かして行きましょう(^^)

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ひかる

 管理人さん、はじめてコメントします。
 私もまさにこんな感じの毎日です。私の場合、モヤモヤを毎回ちゃんと言語化できないし、三日後くらいに自分が何にひっかかっていたのかわかることもあるのですが、そのタイミングではもう自分を相手にちゃんと伝えられなくて。自分が誤解されたままになってしまったと思ったり、自分をどうどうと表現できなくて自分に申し訳なく思ったり。心が忙しいです。
 たいてい相手が傷つくポイントを無意識のうちに感じ取りすぎてしまって、そのポイントを避けるために自分を抑えていることが多いのです。
 誰かと一緒にいるときに、自分のことが疎かになってしまいがちなところが、私の悩みです。
 自分はHSPでエンパスなんだろうな、とヒントをいただけて、少し心が整理できた気がします。
 感情読解能力を鍛えていきたいと思います。
 ありがとう。

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管理人

ひかるさん
コメントありがとうございます。
読んで下さってとても嬉しいです。
相手の傷つきそうなポイントを勝手に読んでしまって、相手を傷つけないために、自分を押し殺してしまう。
これはとても良く分かります。
空気を読みすぎる日本人特有の文化。そしてHSP、エンパスの典型的な悩みですね。
まずは自分と向き合って感情読解能力を鍛えてくださいね。
そして、それ以外にもアサーションという考え方があります。
自分も相手も尊重するコミュニケーションスタイルです。
「アサーション」や「アサーション・トレーニング」で検索してみてください。
アサーションの考え方がとても役立つとおもいます。
それでは、今後共よろしくおねがいします。

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ホワイト

初めまして!(^_^)/☆☆♪
こちらのブログを見させて頂けて感謝しています。ありがとうございます☆
私もHSPなんだと深く気ずかされました。
そして、それが分かった事がとても嬉しいです。
それを思っきり周りの方の力になれるように
1人でも笑顔になっていけるように。。。
行動して自分もHAPPYな毎日を心かけていきたいです♥(^.^)/~~~
お互いにこれからが楽しみですね♪♪
ありがとうございます☆☆

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管理人

>ホワイトさん
コメントありがとうございます。
前向きで素晴らしいですね。
はい。自分の性質を極めて周りに貢献していきましょう。

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まき

HSP当事者です
わたしは、たしかに
人の気持ちや考えてることが
手に取るようにわかってしまい
他人からみると聞き上手のようです
心理の世界の探求もつんできましたが
HSP12項目一致で
すぐ傷つくし社会不適合者です
普通の職場ではうまく馴染めませんでした
こんな自分一人のこともまともにできないHSPが
人を救ってもいいんでしょうか?
世にいるカウンセラーはみんなキチッと見えるので
私なんて、と思ってしまいますね

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ゆず

私は、45才で2児の母です。子供の頃から人と考え方が違っているな…って思っていました。辛い思いもしてきました。私は、天邪鬼なんだと思って生きてきました。嫌な事があっても、私か我慢すればいいんだ…って、36才まで生きてきたんです。36才の時に耳が聞こえなくなって、声が出なくなって、記憶を失いかけました。人間不信になって、苦しみました。
その時に、私を救ってくれたのは、当時7才と4才の娘2人でした。(元旦那別居中、現在離婚しています)子供達が買い物、ご飯作り、掃除、洗濯…してくれていました。少し時間はかかりましたが、私は、日常生活や仕事ができるようになりました。そして、その時に何で私の身体がこんな事になったのかが、分かるように、人の考えが見えるようになりました。それまでは、何か違和感がある。って、思っていました。つい最近、HSPという事言葉を知り、意味を知り…大きな音が苦手(電車の通る音、つり革の動く音も苦手)オーバーリアクション、人の顔色か見え、超怖がり等…あぁー、私これだったんだ。って気づきました。これからは、この自分と向き合って、子供達への恩返しをしながら、自分の生きる道を切り開いていきます。時間がかかりましたが、私には、まだ夢があります。だから、負けません!夢に向かって頑張ります!!

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