感情を抑圧するのではなく、
味わう。
扱う。
時には一緒に遊ぶ。
というのが、柔らかい心でご機嫌に生きるためには大切なことですね。
でも一方で感情というものは子供みたいなものだから、あまり信用せず、人生の大切な意思決定の場面では、感情に選択させないことが大切です。
「ぎゃー。恐い〜。」
とか
「申し訳ない~。」
とか
「ジェラシ〜〜!!もう知らない!」
とか
「あいつ腹が立つ!嫌い!!」
とか、
それはもう個人の内面の自由ですから。
好きなことを思って好きなだけ騒いでも良いのだけど、
でも何かを選択する時には、それらの感情を全部横に置いて、サラリと「こっち!」と適切に判断する。
感情のざわざわに判断させない。
そんな分別が大切です。
でもこれは感情を抑圧することとも、感情を無視することとも違うのですね。
自分の感情を押し込めて抑圧してしまうと、みぞおちや胸の辺りが無感覚になり、その結果、幸せも感じられなくなってしまいます。
「こんなに頑張って結果を出したのに、喜びも幸せも感じられないんです。」
そんな風に訴えて来られたりします。
更に行き過ぎると、身体に不調が出てくるし、全体としてエネルギーレベルが下がり、元気の無い人になってしまいます。
それはもったいないことですね。
だから、自分に生まれた感情は、ひとまずは今の自分にとっての真実として、否定せずに付き合ってあげることが大切です。(そのための基本スキルがCDプログラムに収録している『フォーカシング』です)
でも、だからといって感情に人生を選択させると人生は上手く行きません。
例えばビジネスにおいて、いくら先方との間に情が芽生えて大切な人になってしまったとしても、会社の代表として価格交渉はシビアにやらないといけない場面もあります。
いくら相手のことが嫌いでも、相手の正しさを支持しなくてはならない時もあります。
つまり、
感情は固めるのではなく、認めて寄り添いながらも、決断は感情ではなく意志で行うこと。
人生の主導権を握らせるのは、意志であり、意図であって感情ではないのです。
これって、凄く大切なことで、考えてみると当たり前のことなのだけど、なかなか教えてもらえていないことなんですね。
学校の先生も親も、「我慢しなさい!」の一点張りで、子供に感情を抑圧をさせていたりします。
それによって心が悲鳴をあげたり、人生がうまく行かなくなっている人がカウンセラーの所に行くと、今度はカウンセラーに、
「感情が大切ですよ。自分に寄り添ってください。」とか「もっとワガママになってください。」とか「自分を愛してください。」などと強調されて、
感情に力を持たせるあまり、厳しい社会に出ていけなくなってしまったりします。
どちらか、一方ではダメなんですね。両方が大切です。
こう考えると分かりやすいかもしれません。
私達の中に大人の心(意志)と、子供の心(感情)があります。
時には子供の心に正直に従って、遊んで騒いで、ガス抜きをする必要もあるし、そこからクリエティビティが発揮されることもあるでしょう。
楽しいという感覚はそこから生まれます。
でも、大事な場面では厳しくそれを諌(いさ)める。
時には子供を叱咤激励する。
そして意志力を使って従わせ、苦しくても意義ある目的へと向わせる。
壁を超えさせる。
そしてその壁を乗り越えた時に感じるのは、子供の心の欲しがる「楽しさ」や「喜び」ではなく、
自分を誇らしく思うような「達成感」と、成長の道にいることの「正解感」です。
それは、子供の心が感じるのとはまた違った深さの「悦び」です。
そして、そうやって頑張って何かを達成したら、頑張った子供の心を褒める。
しばらくは子供の心にご褒美をあげるつもりで、手放しに遊ばせてあげる、というか一緒になって遊ぶ。
時に失敗して傷ついたら、母親のように優しく寄り添って、悲しみを受け止める。
そのように、大人の心と子供の心がどちらも抑圧されることなく、無視されることもなく存在を尊重されると、
2人の間に信頼関係が築かれます。
するといつもご機嫌でいながらも物事を進めて行けるようになります。
あなたはいかがですか?
あなたの中の子供は最近、元気にしていますか?
泣いてたりいじけてたりしていませんか?
同時に、
あなたの中の大人は、子供をしつけて行動に駆り立てる意志力と技術をしっかり持てていますか?
自分を誇らしく思えるような勇気を持てていますか?
そして、
大人の心と、子供の心、
2人の間の信頼残高はどれくらいあるでしょうか。
それは、増えたり減ったりするもので、固定されたものではありません。
減っていても、今日からまた増やしていくことができるものですよ。
ゆっくりと、それをやって行きましょう。
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仕事でモヤモヤしていた気持ちに折り合いがつきました。
ありがとうございます。
定期的に訪れる数少ないブログ。
とても落ち着きます。