みなさん、こんにちは。お久しぶりです。
先日、私のカウンセリングオフィスの郵便受けに、手紙が届いていました。
綺麗で上品な便箋に、丁寧に宛名が書かれています。
どう考えても女性の文字です。
綺麗な便箋に女性の文字…。
この時のワクワク感はやっぱりたまらないですね(笑)
ええ。内容は普通にお悩み相談でしたが…、関東にお住まいのY.Mさん、ひとときのワクワク感をありがとうございます。
やっぱり手書きの手紙というものは温かくて良いものですね。
そして、今日はそのY.Mさんへの返信も兼ねつつ、ここのブログの読者さんにも参考になればと思ってこの記事を書いています。
HSPに甘えて良いのだろうか?
私はHSPという特質に甘えて良いのだろうか? そもそも私は本当にHSPなのだろうか?
それとも単に弱くて意志薄弱な人間なのだろうか?
という葛藤をお持ちのようですが、まず意志薄弱ということはありませんのでご安心ください。
緊張して、頭の中が真っ白になったり、言葉が出てこなかったり、仕事で過剰に疲れたり…。
というのは、意志力でどうにかなる問題ではないのです。
一時的に気を張って意志力で頑張ることはできますが、それも続けているとやがては反動が来て、外に出るのが辛くなってしまいます。
これは経験がおありな方も多いのではないでしょうか。
では、HSPだったり内向型なのが原因だから治らないのか? 諦めるしかないのか? と問われれば、
おそらくY.Mさんが多かれ少なかれ内向的でありHSP的なのは間違いないでしょう。
でも、変わりようが無いか?と言われるとそうでもないのです。
変われるのです。
問題はHSPではない
こういった問題が分かりにくいのは、原因が二重になっているためです。
本来持って生まれている性質(HSP)という原因と、それによって受けた心の傷(トラウマ)という原因。この2つが合わさって、症状が創りだされているのです。
1)本来持っている性質
内向的でHSPで、デリケートに反応しやすい。もともと臆病で怖がり。など。
2)その性質によって受けた心の傷と信念
臆病だから人から意地悪された、その恐怖が体に残っている(トラウマ)それによって「人は私を傷つける。人に近付くのは危険だ」という信念が刻み込まれている。
3)その結果として生まれる症状
緊張して頭の中が真っ白になる。言葉が出てこなくて雑談ができない。仕事で過剰に疲れたり。いろんな人に気を遣ってしまう。集団に属すると自分はここにいてはいけない気がする。など。
これがY.Mさんに起こっているメカニズムですね。
1)は変えることができませんが、2)は変えることができます。
そうすると3)の症状は消えます。
1)はその性質をどう扱っていくかという知識が必要ですが、2)はどのように癒やすかという心理療法の技術が必要です。
そして、なぜこれを書いたかというと、Y.Mさんだけではなく、おそらくこのブログを読んでいらっしゃる方の多くに起こっているメカニズムがこれだからです。
このブログに波長が合うというのは、1)の本来持っている性質が内向型であるというのはおそらく間違いないでしょう。
でもそれで生きづらさを感じている理由は、どちらかというと2)の原因である、養育環境や人間関係で受けた心の傷にあります。
私のカウンセリングルームに来られる方のほとんどは1)の理由で生きづらいと訴えますが、話を聞いていくと2)の原因に行き着き、その問題を解消することで楽な心を手に入れていかれます。
人に接すると緊張で肩に力が入ったり、周りが気になって疲れたりというところには、必ず癒やすべき何かが見つかります。
内向型を外向型に変えることはできませんが、傷ついた内向型を元気な内向型に戻していくお手伝いはできるのです。
では、2)のトラウマが解消した後の、元気な内向型とはどんな風になるのでしょうか?
どんな風に感じて、どんな風に振る舞うのでしょうか?
傷が癒やされて本来の内向型に戻った彼ら、彼女らは、
シャイであることに変わりませんが、朗らかで明るいです。
怖がりだけど好奇心旺盛です。
沢山の友人は求めませんが、数人の友人と深く親密な友人関係を築けます。
控えめですけど暗いオーラは無いので、人から好かれます。
人前に出るのは苦手ですけど、頭が真っ白になったりしません。
話してみると内面に持っているものがユニークでお話しが非常に面白いです。
外に表現するような仕事は外向型よりも沢山の準備や練習が必要ですが、クオリティーは高いです。
創作することが好きで、何かをコツコツと続けていくのが得意です。
思いやりがあって、何事も真摯に取り組みます。
いかがですか?
思わずお友達になりたくなるような、素敵な人達だとは思いませんか?
本当に、トラウマさえ無くなり本来の姿に戻れたら、みなさんとっても素敵なんですよ。
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長年心に溜め込んでいた感情が溢れて、涙が止まらなかった…。
トラウマになっていた記憶を思い出さなくなってきた。
などなど。お陰様でご好評いただいております。
今日お話しした2)の原因はある程度はご自分でも癒やすことができます。
自宅にいる時間や外でのスキマ時間に、自分で自分に心理ワークを施せるようになります。
生きづらい
頑張ってても居場所がない