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自分を変えるのではなく、扱い方を学ぶ

今日の昼過ぎにマクドナルドに行くと、男子中学生の集団がいて、大きな声を出してふざけあっていました。

中学生にありがちな、荒々しい動き。

彼らの後ろに並びながら、そんな荒々しい動きの1つ1つに、私の身体が反応しているのに気付きました。

妙に感覚が繊細になっていて、警戒しているのです。

ビクッとしたり、イラッとしたり、

普段はこんなことは無いのですが、今日の自分の反応は驚くほどデリケートでした。

いったいなぜこんなにデリケートになったのか?

答えはすぐに分かりました。

今日の朝からずっと、PCに向かって書き仕事をしていたからです。

書き仕事をすると、頭をものすごく精妙に使うので、神経が研ぎ澄まされていきます。

そして、気が頭にばかり集まり、身体がガラ空きになります。

その状態は、外界の刺激に対して、ものすごく弱い状態なので、ちょっとした刺激に過剰に反応するのです。

つまり、たまたまデリケートなモードになっていたということです。

私は中学生達の後ろに並びながら、身体を伸ばしたり呼吸法を行なったりしながら、普段のタフな自分に戻して行きました。

しばらくすると、しっかりと感覚を立て直すことができて、いつも通りマクドナルドの雑多な客層の荒々しい雰囲気の中で、落ち着いて食事をすることができました。

さて、今日あった何気ないエピソードをお話ししましたが、この場面から皆さんにお伝えしたいことが3つあります。

それは

(1)本来の持って生まれた性格が原因ではなく、気を使う仕事柄、経験によって繊細な性格になっているケースもありえるということ。

(2)誰しも、自分の性格の中には、繊細モードもあれば、イケイケモードもあり、それらは場面場面で細かくモードチェンジしている。

(3)以上の2点を理解することで、自分を変えることは可能である。

の3点です。

では、1つ1つ見て行きましょう。

(1)本来の持って生まれた性格が原因ではなく、気を使う仕事柄、経験によって繊細な性格になっているケースもありえるということ。

「人と上手く話せない。」という訴えで、カウンセリングに来られたクライアントさんにお話しを伺ってみると、

それは性格(パーソナリティ)の問題ではなく、職業病だというケースが多々あります。

例えば、プログラマーで仕事上のコミュニケーションも大半がメールで済んでしまうために、会話をすることがない。

少しのミスも許されない厳密さを求められる仕事のため、プライベートで雑談のような砕けた会話ができない。

などがそれです。

脳というものは、驚くべき自由度があり、よく使う神経回路は発達し、使わないものは消滅していきます。

ですので、特殊な仕事環境によって最適化された脳が、対人関係の上では問題になることが多いのです。

つまり脳の使い方にも、バランスが必要だということです。

(2)誰しも、自分の性格の中には、繊細モードもあれば、イケイケモードもあり、それらは場面場面で細かくモードチェンジしている。

「緊張してしまって、人と会話ができない。」と訴えるクライアントさんに、「緊張せずに会話ができる相手はいませんか?」と訊いてみると、

「そういえば母親とか家族となら大丈夫ですね。」と返ってきます。

当然のことと思われるかもしれませんが、これはとても大切な気付きです。

なぜなら、これはその人に「リラックスして話す能力が無い。」のではなく、「能力はあるが、必要な時に引き出すことができない。」ということを表しているからです。

能力が無い。

から、

能力はあるけど必要な時に引き出せない。

へと、とても大きなパラダイムシフトです。

そして最後です。

(3)以上の2点を理解することで、自分を変えることは可能である。

以上の気づきから、職業柄、偏った脳の使い方をしているなと思ったら、それを修正するために、人と雑談する機会を取り入れる。

そして、

パーソナリティの面では、繊細で緊張しやすい自分を、強い自分に変えるのではなく、

繊細な自分のモードはそのままに、外行きモードの自分を育てていくことを意識する。

そして、その外行きモードをいつでも必要な時に引き出せる訓練をしていくわけです。

自分を変えるのではなく、モードを育てて扱い方を学ぶ。

そうすると、繊細さは自分の性質として残しつつ、それが使える所では使いつつ、一歩外に出たら、臆すること無く人間関係を楽しむことができます。

繊細な自分を守るための盾となるモード(キャラクター)を手に入れることができるのです。

まずは、いろんな場面で、いろんなモード(キャラクター)の自分が出てきていることに気付くことから始めてみましょう。

5 Comments

あじつけ

内容とても共感するところあります。僕もおそらくHSPです。説明下手ですが、コメントさせてください。
最近、長年のひきこもりから一歩を踏み出せ、アルバイトの面接を受けた際、緊張して上手く話せませんでした。
人の接触機会が長らくなかった、避けていたせいもあり仕方なかったのかもしれません。
でも自分にとって大きな一歩だったのは実感しました。
そのことがあまりに嬉しく、1時間近く泣きました。
そして人生を生きることの素晴らしさを感じました。他人にとっては些細なことでしょうけど、そんなことに感動できる自分を好きになれた気がします。今でも思い出すだけで涙が出そうです。
普段、様々な物事を考えたりこんな時はどんな心理なんだろうなど考えるのが好きで、家族とは気軽に意見を言いあうことはできるのに、面接ではイメージしていた言葉とは違う言葉がでてきて混乱しました。でも嫌な気分じゃないんです。生まれ変わってるイメージです。
今後の人生辛いこともたくさんあると思いますが、決して後ろ向きの人生を歩きたくないなと感じました。
同じ様に感じる方がいると知り、とても気が楽になりました。
またおじゃまさせてください。

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管理人

あじつけ様
こんにちは。貴重な体験のシェアありがとうございます。
そして返事が遅くなってすみません。
緊張にさらされて、それでも生きている実感に涙したのですね。
とても感動しました。
HSPはこの人生の体験をきめ細かく感じ取ることができるのですね。
面接で思ってもみない言葉が出てくるというのは、面白い体験ですね。
自分でも気づいていない力が秘められているのかもしれません。
才能は備えていくのではなく、開いていくものです。その種が既にあじつけ様の中にあるのでしょう。ご自分の中から流れでてくるものに期待してください。そして育てて行きましょう。
あじつけ様の今後を楽しみにしています。
また、何かHSPの皆にシェアしたいことがありましたら、コメントくださいね。
ありがとうございました。

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りな

たまたまネットサーフィンしている時にblogをお見掛けして読ませて頂いてます。
私は夜のお店のママをやってます。
毎日、本当に色々な事に気づいてしまって見えてしまって感じ取って毎日クタクタで悲しくなったり自己嫌悪に陥ってしまったり、日常がしんどかったのですが、記事を読ませて頂いて自分だけが異常に精神が弱い訳では無いのかなと思えました。
とても参考になりましたのでコメントを残させて頂きます。ありがとうございます。

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管理人

りな様
こんにちは。
夜のお店のママをされているのですね。
明るく楽しくされていると良いですが、
日々の様々な感情を吐き出しに来られるお客さんも多いでしょうから、そういった方の話を聞いて、感情をもらってしまっているのかもしれませんね。
それを自分の心の弱さとせずに、昼の楽しめる時間をしっかりと持ってメンテナンスを心がけてくださいね。
応援しています。

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正直な感想を述べるもの

正直な気持ちを一言。
スーザンゲイナー?さんのビデオ。
あれはすごくよかったと思います。
ですが貴方自身のかかれているブログ、
いいとこもあれば悪いところもある。
一長一短という気持ちを持ちました。
特にそう思った理由が、
あなたが「それを商売に使う」という行為。
あなた自身が内向的だった、
そうかかれていますが、
それが事実がどうかは私にはわかりかねるのと
あなた自身本当に内向的だったか疑問です。
TEDで「世の中のノウハウツールのほとんどは成功者が他の人にも当てはまると勝手に思ってつづったものがあふれている」と話していましたが、あなた自身のものがまさにそれだと感じました。
上手く表現はできませんが、
強いて言うなれば
「自分は変わった成功者、だから金をもらう権利もある」みたいに感じます。
内向的という情報は同情を買うため、
説得力を帯びた説明とするためであり、
なんというか情報は有益でも、
あなたのブログのコメントというか、
書き込んである内容や感想の書き方を見ると、
「購入する気って起きるんですかね?」
全体的にエラそうな感じで、
「本当は内向型じゃない人間がそういう風に見せかけて書いているように見えました」
実際、おそらく外向型が書いたノウハウツールを見たり読んだことがありますが。
あなたのはそれと同じような印象を受けます。
なんというのかな?
「内向型の人間だと思えない」んですよね。
本当は外向型の人間が、内向型の人間をよそおって書いているブログ、そう思いました。

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