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書くことでブレない軸を作る

HSP(過度に敏感な人)は、一般的には生活の中での物事の捉え方が丁寧で、物事を深く理解しようとする傾向があります。

普通の人がサラッと流してしまう事柄の奥に、法則を見つけたり、その裏側で起こっていることに気付いたりするのです。

洞察力が高く、物事の本質を見抜く目を持っているということです。

「どういう理由かはわからないけど、とにかく直感的に言って、これはこうなるんだ。」

「なんで?って言われても、感覚的にこうだとしか言えない。でも実際にいつもそれで正しいんだ。」

これらは、まさにHSPやエンパス特有の表現です。

彼らの敏感な神経システムは、普通の人よりもたくさんの情報を受け取って結論を出しますが、

それらのほとんど無意識下での情報処理なので、本人にもその理由が分からないことが多いのです。

理由はわからないけど、なんとなくこうなるということは分かる。

だから時に、HSPの言葉は予言のように聞こえることがあります。

そしてこれこそが、HSPやエンパスである皆さんが、この社会で職を得て貢献していくための才能です。

普段は「生きづらさ」と感じているその繊細さ。

これこそがあなたが生きるために受け取ったギフトなのです。

このギフト、才能は生涯をかけて磨き、そして職業の中で役立てていく道を模索していくことになるでしょう。

ただ、今回は、まだ若くて職も無く、自分と他人との違いもよく理解できていない10代20代のHSPのために、

この才能に翻弄されない方法をお伝えしておきましょう。

情報で溢れかえる脳

 

少しの事柄を見て、多くの本質に気づくHSPの能力は、有用な才能ですが、その細かな気づきを1つ1つ誰かに伝えるわけにもいかず、

HSPの頭の中は、いろんな気付きや思いや感情で、すぐに溢れかえってしまいます。

特に大きなトラブルが無くとも、彼らの頭の中はいっぱいいっぱいになってしまいがちです。

Twitterやmixi、Facebookなどのソーシャルメディアが発達した情報過多な現在では、なおさら混乱しやすくなっているでしょう。

そこで、HSPである皆さんに、この情報化の時代を混乱すること無く生きていくために習慣にしてもらいたいのが、「書く。」ことです。

書くことで脳をクリーンナップする

人よりもたくさんの情報を受け取って細かく処理してしまうのがHSPの神経システムです。

その結果HSPは、1日を終える頃には、頭も心もいっぱいいっぱいで、疲れてしまっています。

そこで、ノートを取り出して、何でも今思っていることや、引っかかていることを言葉にして書きだすのです。

そうすると、頭の中をグルグルと回っていたいろんな気付きや洞察が、どんどん頭の外に出て、すっきりとしてきます。

そして気持ちも頭も軽くなっていきます。

気づき過ぎるHSPにとって、それを頭に残しておかずに紙に書き出して完了させていくというのは、とても大切なライフスキルです。

書くことで人格を鍛え上げる

 

そして、書くことは人格を作ります。

ここまでソーシャルメディアが発達した現在では、書くことは誰かに何かを伝えるための伝達手段になっていますが、

書くことの力はそれだけではありません。

誰に伝えるつもりもない言葉を、自分と向き合うように使っていく。

自分の思いを紙面に刻みこむように、書いていく。

そうすることで自分自身の思いを強化したり、考えを客観的に見なおしたりすることで、自分思考はより洗練されて練り上げられていきます。

自己対話のように研ぎ澄まされた「書く」という行為は、その人の人格を練り上げます。

実際に、日記に自分の思いを書いていた昔の文人は、凛としてブレない精神の軸を感じさせてくれました。
表情に独特に深みと凛々しさが漂うものなのです。

書くことの2つの力

書くことはHSPにとって2つの意味があります。

1つは、敏感な神経システムによって気づき過ぎた情報を、クリーンナップして、脳の中のメモリーを軽くすること。

2つは、書くことを通じて自分の人格を練り上げ、敏感でいながらも凛としてブレない精神の軸を作ること。

まずは今頭の中に巡っている思いを書き出すことから始めてみては如何でしょうか?

思ってもいない言葉が出てきて驚かれるかもしれません。

8 Comments

あずみ

以前にもコメントをさせてもらったあずみです。
「理由はわからないけど、なんとなくこうなるということは分かる。」本当に、その通りです・・・。
周りが気づいていないことに気づいてしまって、どうしてもそれを言えません。
上司から「自分も気づいたことを遠慮なく注意するので、あなたも気づいたことがあったら言ってください」と言われて、注意を受けたことがあるのですが・・。
気になっていること、このままでは良くないと思っていることが沢山あるのに、言うことができません。

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たま

はじめまして。
はじめてコメントさせていただきます。
たまたま以前このブログをみつけ、読ませていただいて、
かなり自分にも当てはまるところがあり、
やっぱり自分も
HSPかつエンパスの要素が強いのかなと感じています。
誰かが人から嫌なことを言われて沈んでいたり、
家族のなかでイライラしている人がいるだけで
自分も落ち着かない気持ちになります。
必要以上に周囲の気分や感情に影響されてしまいます。
特にネガティブな感情には弱いです。
また、人ごみや集団が苦手で、そういう場に行ったあとは、
疲れはててしまい、自分を取り戻すのに一人の時間が必要です。
これ以外にも色々あるのですが、かなりこの性質のせいで
損してきたなと感じています。
人からその悩みをなかなか理解されないのも辛かったです。
でも、色々うまくいかなくなったのをきっかけに
カウンセリングを受けて、そこで色々なことに気づき
今は比較的落ち着いています。
「書く」ことはカウンセリングを受けていたときに
自然とするようになり、そのときは大量に書きました。
なので、今回の記事は読んで納得でした。
今もすっきりしない感じがするときは書いています。
自分のことを知ることが大事というのは最近常々感じていて、
HSPについても、時間ができたら、もっと勉強したい
と思っています。
自分の性質とどう付き合っていくか、どう生かすかが一つの自分の
生き方のテーマのように感じています。
今、本業とは別にカウンセリングを勉強していて、
その勉強がとても面白いです。
自分がいちいち動揺するような性格で、対人援助の仕事は
無理だとかなり長きにわたって悩んでいました。
カウンセラーをしていらっしゃるということで、
少し勇気をもらいました。
まだ自信がなくて、自分の考えは甘いんじゃないかと
迷いがあるのですが、いつか、自分が自己否定したりして
悩んできたことが、人のために生かせるようになることが夢です。
記事のアップ楽しみにしています。
では、長々と失礼いたしました< (_ _)>

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管理人

>あずみさん
こんにちは。いつも読んで頂いてありがとうございます。
なるほど、やはりいろいろ気づくことが多いということですね。
HSPならではの長所ですね。
でもそれと同時に、それを「どう伝えるか」という課題が出てきますね。
まず、この気づきを伝えるべきか、伝えないべきか、伝えるとしたらどのタイミングで、どんな言い方で伝えるべきか。
細かく掘り下げて考えるとと、やるべきことが整理されてわかってくると思います。
その長所を人のために活かしていってくださいね。

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管理人

>たまさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
人ごみが苦手など、とても影響を受け易い体質なんですね。
これまで悩みが理解されずに苦労されたというのは、とても良く分かります。
カウンセリングの勉強をされているのですね。
カウンセラーの仕事というのは、HSPに向いている職業の1つなんです。
エネルギー的な影響は受けやすいので、自分のメンテナンスや、仕事のやり方の工夫は必要になってくるとは思いますが、
自分の才能を活かして誰かをサポートできるというのは、何物にも代えがたい喜びになります。
少しずつその夢に近づいていってくださいね。
応援しています。

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猫之

こんにちは、はじめまして。
最近知人の話にHSPという言葉が出てきたのをきっかけに、
いろいろ調べているうちにこちらへ辿り付きました。
でももう悩み続けて40数年…。
周囲がゴリ押しの非HSPだらけで、日々を終えるのが精一杯です。
方向転換したくても余力がない。
もっと早くこの理論と出会えていればなぁ。。
と思いました。

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管理人

猫之さん
ご訪問ありがとうございます。
仕事の世界では特に、ゴリ押しが求められることが多く、HSPには辛いものですね。
自分の性質を理解して、対処してお互いがんばりましょう。
今からでも遅くはないですよ。

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綿

はじめまして。
何度も、教科書のように
こちらのブログを読ませて頂き、
生きる上での参考にさせて頂いています。
分かりやすく、そして希望を与えて下さり
本当にありがとうございます。
私は、1ヶ月ほど前に、
7年前からずっと悩み続けていた
感情の不安定さと、不安による発作をどうにかしたいと意を決して心療内科に行きました。
結果、境界線人格障害の傾向がある。と
診断され、認知治療を始めましたが、
境界線人格障害を調べていく内に
どうしても当てはまらない部分がいくつかあり、
さらに調べていて、こちらに辿り着きました。
HSPのチェックの方が自分に当てはまり、
そんなことがあるかは分かりませんが、
私は元々HSPで、境界線人格障害になったのかもしれないな。と、思っています。
やっと、29歳にして
本当の意味でこの世界に生まれてこれたような気がして、症状は大変ですが、
それでもとても、幸せな気持ちで日々を大切に過ごしています。
書き出すことは、
私にとっても、整理になるのでいいのですが、
すごくモヤモヤして、何か出したいとは
分かっているのですが紙を前にすると、
何を書いていいかわからなくなります。
そして、書き出せたとしても
書き出す際に字のバランスや
書き出す順番などがちゃんとなっているのかが気になってしまい
何度も何度も書き直してしまいます。
これは、昔からで
きれいに書くことは目的ではないと分かっているのに
必要以上に気になってしまい、
結局何枚も書き直して、結局書き始めから進まず疲れて、イライラしてやめてしまったり、
書き直す内にノートのバランスがおかしくなると
今度はそのバランスの悪いノート自体が
気になってしまい、そのノートが許せなくなってしまいます。
気にならず、書ける時もあるのですが
大方このようになってしまいます。
でも、めげずにがんばります。笑
フォーカスもぜひ、試してみたいと思います。
長くなってしまい、すみません。
また、更新を楽しみに、
境界線人格障害の治療も行いつつ、
HSPのことも調べ、これから自己の確立や、自分の扱い方など、沢山学び、しっかりと
自分と向き合っていきます。。

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管理人

綿さん
こんにちは。
ブログを気に入って頂いけて嬉しいです。
ありがとうございます。
境界性人格障害と診断されているのですね。
大変なご病気ですし、このブログで紹介している技術なども合う合わないがあると思います。
いろいろ試してみて、効果があるものは取り入れる。効果が出ないものは止めるという感じで、柔軟にやっていってくださいね。
早く少しでも楽になられるように、応援しています。

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